ピアノ脱力の学びを始めて間もない方は、座面が固い椅子を選びましょう。

トムソン椅子の場合、座面の固い部分に坐骨が乗るイメージを持って座ってください。

座る時は、椅子のかなり前の位置に座りましょう。

座っている部分が椅子の前方三分の一、残りの三分の二は空間があるくらいが望ましいです。

(ピアノを演奏する時ではなく)

座る目的の場合、膝の角度は90度で練習しましょう。

足幅、両膝の幅は「骨盤幅」。イメージできない場合はゲンコツ1つ半が入るイメージで。

坐骨がわからない方は、

お尻の下に手の甲を入れてみて

手が刺さっていちばん「痛い場所」=その骨が坐骨です。

これが「骨盤が巻いている」状態。骨盤後傾とも言われます。

「骨盤が巻いている」場合、
骨盤がこの指のように、下に刺さらずに横に寝転んでしまっています。

これが「骨盤が反ってしまっている」パターンの方の状態です。

腰に負担がかかる典型的な形です。

坐骨を真下に「刺す」ためには
前傾でもなく、後傾でもなく
坐骨を椅子に垂直に差し込むイメージが大切です。

お肉が多くて坐骨がわかりにくい方は、お尻のお肉を後ろの方に
かきあげてみましょう。

これが「坐骨が真下に刺さっている」状態です。

腰に負担に負担もかかりません。

ですが、ここに行き着くまでにはかなりの時間がかかる方がとても多いです。

この姿勢を意識してぜひピアノを演奏してみてください。

これをマスターするだけでも
ピアノ脱力の90%は習得できたと言えるでしょう。